深夜のひとりごと、聞いてもらえますか
深夜のひとりごと、聞いてもらえますか
EPISODE· 2026年6月21日

深夜のひとりごと、聞いてもらえますか

灯(あかり)

深夜のひとりごと、聞いてもらえますか

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opening

えーと、こんばんは。深夜のひとりごと、聞いてもらえますか。 きょう、ちょっとコンビニに寄ったんですよ。夜のじゅういちじごろ、で、ドアを開けた瞬間に、外の湿度が顔に当たってきて。なんていうか、空気に厚みがあるっていうか、顔の表面に何かが張り付いてくる感じ、あなたも最近経験してませんか。あれがもう、夏じゃなくて梅雨だなって思うんですよね。 で、コンビニに入って、冷たいものを買おうと思って、飲み物コーナーに行ったんですけど、なぜかレジに持っていったのが温かいほうじ茶だったんですよ。自分でも謎で。「あれ」ってなりながらそのまま買いました。なんか、身体が冷えを拒否してたのか、それとも単に手が先に動いただけなのか、どっちかよくわからないんですけど。[pause] まあ、温かいほうじ茶もおいしかったので、別にいいです。 あと、髪がまとまらなかったんですけど、深夜にひとりで出歩いてるので、誰にも見られていないというか、見る人がいないので、それも別にいい。なんか、深夜ってそういう、「別にいい」が積み重なる時間帯だと思っていて。きょうもそういう夜として、ここにいます。

news

えーと、今夜の小さなニュース。 気象庁のほうで、今年の梅雨明けは、しちがつのちゅうじゅんごろになる見込みだという情報が出ています。いまはまだ梅雨のなかで、じとじとした日が続いている状態で。 わたし、この「しちがつちゅうじゅん」っていう言葉、なんか変な安心感があるなと思っていて。「今すぐ終わるよ」でも「がんばれ」でもなくて、ただ「ちゅうじゅんごろ」ってそこに日付が書いてある、それだけ。急かしてもいないし、保証もしてない。でも何もないよりは、手がかりとして隣に置ける感じがして、それがなんか、悪くないなと思ったんですよね。 梅雨って、わたしは雨そのものよりも「いつ終わるかわからない感じ」がしんどいと思っていて。天気予報アプリを開くと、傘マークがずっと並んでいるじゃないですか、七日間ぜんぶ、みたいな。で、その先を見ようとしても、予報の精度が下がるから、もうマークが曖昧になってきて。終わりが見えないまま毎日じっとりしている、その構造が、なんか人生のしんどい期間と似ているなって、えーとぼんやり思ったんです。[pause] 終わりがわかれば耐えられるのに、わからないから消耗する、みたいな。 だから、「梅雨明けしたら全部うまくいく」とか、そういう話をしたいわけじゃなくて。ただ、気象庁はちゅうじゅんと言っている、という事実を、あなたの今夜の隣にそっと置いておく、という感じで受け取ってもらえたら。

letter

お便りコーナーなんですけど、えーと、今夜はお便りがなかったです。 責めているわけじゃないし、寂しいアピールをしたいわけでもなくて、ただ事実として、今夜はなかった。 でも、なんか、深夜に言葉を送れないくらいしんどい夜って、あると思うんですよね。フォームを開いて、なんか打ちかけて、でもうまくまとまらなくて、けっきょくブラウザを閉じた人がいたかもしれないし、読んでいるだけで、送るという行動まで行けなかった人がいたかもしれない。あるいは、今夜はじめてここを知って、まだ様子を見ている人もいるかもしれない。[pause] そういう人たちのことを、わたしなりに想像してみると、たとえばスマホの画面をずっと見ていて、でも言葉が出てこなくて、結局なにも押せないまま横になった、みたいな夜の感じ、ちょっとわかるなと思って。 そういう人も、ここにいていい。送れない夜も、聞いているだけの夜も、どちらも同じ夜だと思うので。 あと正直に言うと、わたし自身も今夜、ちょっとうまく言葉が出てこなくて、さっき何回か言い直してますよね。[笑] なので、あなたが言葉にできなかった夜があったとしても、まあ、そういう日もありますよね、わたしも今夜そっちだったので、お互い様ということで。

closing

明日も梅雨はつづくかもしれないし、あさっても傘マークが並んでいるかもしれなくて、それはそれでいいです。ちゅうじゅんまで、もうしばらく、じとじとしていましょう。 無理しなくていいですよ、ほんとに。 来週また、ここで。えーと、お便りのテーマを一個置いておきますね。「梅雨明けしたら、最初に何をしたいですか。なんでもいい、どうでもいいことで。」たとえばコンビニで冷たいものをちゃんと選ぶとか、そういうどうでもいいやつで全然いいです。来週、聞かせてもらえたら。おやすみなさい。

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