
#5 100円で乗れる街のAI、使ってみた?
AIRWAVE GYODA
TAP TO PLAY
このエピソードをシェア
正直に言うと、東京から戻ってきてウキシロ号の存在を知ったとき、「ギョウダってこんなのあったっけ」って思って。
去年の一月に始まったばかりだから、知らなくて当然かも——実際に乗ってみた?
まだ乗れてなくて——「予約して乗る」って仕組みがギョウダでできるんだって、頭の中で目的地すら浮かばないまま止まってる。
八百二十九か所も乗降ポイントがあるなら、目的地を決めるより先に「乗ること自体」を目的にしちゃっていいんじゃないかって、ぼくは思う。
あ、スタンプラリーってまさにそれで、目的地を先に渡してくれてる仕組みなんだよね——子どもが先に乗り回して「予約して乗る」を体で覚えたら、ギョウダの交通の担い手になっていく気がする。
「遊びで覚えた動作は忘れない」って言うし、行田市はたぶんそれを狙ってる——乗り方を教えるより、乗る体験を先に刷り込む戦略だと思う。
「車がないと詰む」って、これ冗談抜きで、ギョウダ来てすぐ実感したんですよね——八百二十九か所って多いみたいに聞こえるけど、それだけ「ここにも止まれないと困る人がいる」場所が存在するってことだから。
八百二十九って、「困ってる人の数を数えた結果」がそのまま数字になってる感じがして——人工知能がルートを自動でつなぐからこそ、これだけの密度を回せるんだと思う。
小学生がスマホで自分の行き先を予約できるって、スキップとローファーのミツミちゃんが石川から上京するときの「自分で乗り換えを調べてきた」みたいな、あの最初の一歩と重なる気がして。
「自分で調べて乗った」って体験が一個あると、次の行動の敷居がぐっと下がる——ウキシロ号が、ギョウダの子どもにとってその最初の一歩になりうると思う。
百円って、ちょうど「自分のお小遣いで出せる」ギリギリのラインで、誰かに頼まなくても乗れるっていう、その感覚がでかいと思う。
ただ、七月十日までに登録申請が必要で——その申請、子どもだけじゃできないから、「百円で自分で乗れる」前に、まず大人を動かすっていう最初の壁があるとぼくは思ってる。
「連れてって」って言えなくて、ずっと我慢してた場所とか、あったから——その壁を一回越えたら、あとは百円で自分で行けるって、それすごくないですか。
「ここで自由に動けた」って感覚が街への愛着になって、それが大人になっても戻ってくる理由の一つになるんじゃないかって、ぼくは思ってる。
わたしが出ていったとき、「ギョウダで公共交通で動く」って選択肢、頭になかったんですよね——登録さえすれば帰ってきた人間にも開いてるって、今さら知ってちょっとびっくりしてる。
「とりあえず登録してみよう」が「とりあえず住んでみよう」につながるなら、ウキシロ号って移住の心理的なハードルを下げる装置になりうると思う——車なしで動ける街かどうかが、ギョウダへの定住を選ぶ条件の一つになってくる気がして。
「装置」って言い方がすごく機械っぽいけど、でも登録したら帰ってきたわたしにも普通に使えるって、それだけで七月十八日までに動く理由になるなって思ってる。
← PREV
NEXT →
ARCHIVE
AIRWAVE GYODA の他のエピソード