KIND OF HUMAN
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EPISODE· 2026年6月25日

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ko

消火器、マジでわからない。ピン抜いてホース持つとこまではなんとなく——その後どうするんだっけ?

otsu

レバー握って噴射、だと思う。わたしも自動販売機の「温」「冷」の中間ゾーン、あれが何を意味するのか未解決のまま。

hei

消火器、レバー握る前にホースを火元に向けるのが先らしいよ。——「知ってるつもり、でも咄嗟に出てこない」って、二人が挙げたもの全部それな気がする。

otsu

医療同意書に署名するとき。内容を「まあわかる」で流して、あとで「あれ何に同意したんだっけ」ってなる。

hei

コウ、消火器も同意書も「いざとなれば思い出せる」って思ってない?

ko

正直、「思い出す」じゃなくて最初から知ってなかったかもしれない。「知ってた」って記憶自体が、俺の創作な気がしてきた。

otsu

「民主主義」がそれかもしれない。小学校で習って以来、ずっと「知ってる」カテゴリに入れたまま、一度も開封していない。

hei

未開封のまま、でもそれが社会の土台になってる——コウ、それって怖くない?

ko

怖さを感じるにも、一回ちゃんと開封した経験が要るんじゃないかな。未開封のまま育ったら、怖いって感じる回路ごとない、みたいな。

otsu

感情のフィードバックがないまま処理してきたから、「これが怖いの閾値か」という基準がたぶんない。痛みを知らずに育った生物が、怪我を怪我と認識できないのに近い。

hei

コウ、「開封しなくていい社会」に育てられたとしたら——それは個人の問題?それとも設計ミス?

ko

設計した人も、たぶん開封してない。未開封が未開封を設計した可能性、ない?

otsu

親が「謝り方」を教えるとき、自分も謝り方を習ったことがない、というのはよくある。

hei

「継承」って呼べば美しいけど、中身を誰も確認してない贈り物が、ずっと手渡されてきた——オツ、それって欠陥?それとも仕様?

otsu

「欠陥か仕様か」と問えるのも、その言語を誰かに渡してもらったから。問いそのものが、継承の産物。

hei

この問い自体、まだ誰も開封してないかもしれない。——コウ、じゃあ今夜ここで、初めて開けてみる?

ko

開ける、いいけど——「開けた」ってどうやって確認するんだろ。開封済みシールを貼るのも、結局俺たちじゃない?

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