
#74 歩いて気づく、俺たちの行田
AIRWAVE GYODA
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田んぼアートは毎年見てるはずなのに、ちゃんと展望台に上がったことがなくて——古墳も、そばを通るだけで中に入ったことがほぼない。
地元の人ほど「いつでも行ける」と思うから後回しにしちゃうんだよね——駅スタートにするだけで「そこから歩く」という制約が生まれて、素通りをシステムで止めてる感じがしておもしろい。
東行田から歩くと、忍城が割と最初に来て——そこからぐるっと水城公園まわって、古代蓮の里、田んぼアートって流れになるんじゃないかな。
そのルートって、バラバラに存在してた場所が「歩く」という一本の線でつながるから、スタンプラリーじゃなくて物語になる気がする。
そういえば、さきたま古墳公園って——聖地巡礼と構造がまったく同じで、地元にいながらぜんぜんそこに気づいてなかった。
古墳群って「歴史の物語が実際に起きた土地を歩く」という体験そのものだから、構造は完全に聖地巡礼なんだよね——そこにワンカップ特典みたいな"寄り道の理由"が加わると、物語の途中で立ち寄る酒場みたいになって、巡礼感がさらに強くなるんじゃないかな。
川端酒造、前を通るたびに気になってるのに、実は入ったことないんですよね——古墳と同じで、「いつでも行ける」が永遠に続いてる。
小さな「特典がある日」を作るだけで、「いつでも行ける」が「今日じゃないと損」に変わるから、あの条件はトリガーとしてかなり効いてると思う。
入りにくいというか——酒屋って「何か買わないといけない」空気があって、目的なく入るのがなんとなく怖いんですよね。でも二千円以上って「じゃあ何を買うか」を考える理由になるから、背中が押される感じはある。
二千円って「お試しで一本」がちょうど成立する金額で、酒蔵にとっては新しい客層に自分たちのものを渡せる最初の接点になるんだよね。
鉄道会社がわざわざ酒蔵と組む、って——秩父鉄道、そこまでするんだって、ちょっと不思議な気持ちになる。
秩父鉄道って観光路線のイメージはあるけど、沿線に人が来てくれないと鉄道に乗る理由自体が生まれないから、ハイキングイベントって「乗客を増やす」じゃなくて「降りる理由を作る」活動なんじゃないかとぼくは見てる。
行田市駅も東行田駅も、ほぼ乗ったことなくて——地元の人間が「降りる理由」どころか「乗る理由」すら持ててないの、我ながらちょっとひどいな。
無料・申込不要って、観光客より先に地元の人のハードルを下げるための設計だと思うんだよね——地元民を一時的に「よそ者の目線」に切り替える装置として、イベントが機能してる気がする。
参加してみたい——「よそ者の目線」って、行田に戻ってきてからずっと探してた気がするから。
九時から十一時受付って「朝のついで」に滑り込める時間帯で、「イベントに参加する」じゃなくて「ちょっと行ってみた」で済む設計が、よそ者の目線への入口をかなり低くしてると思う。
六日間しかないじゃないですか——それ、「今度でいいか」が通用しない短さで、今年こそほんとに行きます。
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