
深夜の、それでいいんじゃないか
RIO
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えーと、きょうわ、まあ、とくにおおきなはなしをしようとおもってきたわけじゃないんですよね。ただ、さいきんねむれなくて、ふとんのなかでスマホをひらいて、むかしみてたアニメをながしてたんですよ。で、きをつけたらあさの よじごろで、なんかぼくわほんとうにろくなことをしてないなとおもいながら、[笑] でもとちゅうで、てがとまったんですよね。なんでとまったかっていうと、べつになきそうなシーンじゃないんですよ。キャラクターがただ、だまってたってるだけ、か、せなかをむけてあるいていくだけ、みたいなカット。それだけ。で、あ、これのほうがくるな、とおもって。でもなんでかわからなくて。そのまま朝になったんですよね。きょうわ、そのはなしをしようとおもいます。
ぐたいてきにどんなシーンかっていうと、まあ、たとえばね、したしいひとをうしなったキャラクターが、そのばでなかず、ただ「そうか」っていって、しせんをおとすシーン。それだけ。BGMもなくなる。というか、おとがうすくなる。で、みてるがわわ、あ、かなしいんだ、とわかるんですよ。でも、キャラクターわないてないわけじゃないですか。[pause] ここでぼくがおもったのわ、なきがおって、「かんじょうのこたえあわせ」として機能してるんじゃないかってことで。なきがおがあれば、みてるがわわ、ああ、かなしいシーンですよ、ってことをおしえてもらえる。でも、ないてないシーンにわ、そのこたえがない。で、あなたわどうするかっていうと、じぶんでよみはじめるんですよね。このひとわ、なけない状況にいるんだ、とか、なくことをえらばなかったんだ、とか、ないたらこわれてしまうからこらえてるんだ、とか——そのどれかを、じぶんでえらんでおぎなってる。つまり、かんじょうのしゅごが、スクリーンのなかから、みてるこちらがわにうつってるんですよね。ぼくわこれ、ちょっとおもしろいとおもって。それ、ほんとうですか、ってじぶんにきいてみたんですよ。ほんとうにぼくわ、スクリーンのそとで、かんじょうをつくってたのか、って。でね、たぶんそうなんですよ。ただ、おぎなうためにわ、ざいりょうがいるんですよね。そのキャラクターがそれまでどんなけいけんをしてきたか、だれをたいせつにしてきたか、どんなことばをつかうひとか——そういうものをぼくわぜんぶしってたから、その「そうか」のいちごが、あんなにおもくなったわけで。なにもしらないキャラクターがむひょうじょうでたってても、なにもかんじない。「なかないシーンでなける」っていうたいけんわ、ぼくたちがそのキャラクターのことを「しっていた」という、証明なのかもしれない。[pause] まあ、けつろんわだしませんけどね。えんしゅつがかんじょうをつくってるのか、ぼくたちがかんじょうをつくってるのか——そのとい、きょうのおわりまでもってたいとおもいます。
おたより、きょうわきてないんですよね。まあ、それわそれで。なげかないですけど、[笑] そのぶん、ぼくじしんのひっかかりをもうひとおしほるじかんにしようとおもって。さっきのはなし、アニメだけのことだなってとめておくのわ、ちょっとてをぬきすぎだなとおもって。これ、にちじょうのなかにもおなじことがあるなと。たとえば、しょくばで、かんじょうをださないひとがいるじゃないですか。おこってても、かなしくても、そとにだしてこないひと。で、あのひと、なにかあるのかなって、しゅういがかってにきをつかいはじめる。たとえば、かいぎで、ずっとだまってるひとがいる。なにもはっしんしてないのに、なにかをかんがえてそう、ってなる。これ、さっきのアニメのこうぞうとおなじで、ちんもくやむひょうじょうわ「じょうほうのけつじょ」じゃなくて、「おぎなってもらうためのそうち」として機能してるんですよね。で、データでみると、ぎゃくなんですよね。かんじょうをつよくひょうげんするひとまのほうが、きょうかんされやすい——って、なんとなくおもってる人がおおいとおもうんですけど、じっさいには、かんじょうをおさえてるひとのほうが「なにかある」ってよみはじめてもらいやすい。これ、なかなかふこうへいなこうぞうだとおもいますよ、ぼくわ。かんじょうをだしているひとわ、かんじょうのこたえをみせてしまってるから、みてるがわわ「わかった」でとまってしまう。でも、だしてないひとわ、みてるがわわ「わからない」からよみつづける。ただ、これ、そのひとがわるいとかそのひとがとくをしてるっていうはなしじゃなくて、ぼくたちがどういうかいろでたにんのかんじょうをよんでいるか——そのこうぞうのはなしで。[pause] さいごにひとつきいてもいいですか。あなたがだれかのかんじょうをつよくかんじたしゅんかんって、そのひとがひょうげんしていたときですか。それとも、していなかったときですか。
きょうのいちまいでいうと、「かんじょうのしゅごわ、あんがいこっちがわにある」——ってことかな、とおもっています。おだいをひとつおいておきます。さいきんみたもの、よんだもの、あるいわじっさいのだれかで——なにもいわなかったのに、つよくかんじょうがきたばめんをおもいだせますか。そのとき、あなたわなにをおぎなっていましたか。つぎのかいも、こんなかんじで、こたえをださずに、といだけおいてかえりたいとおもいます。「ふかよるの、それでいいんじゃないか」でした。
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