ヨイの推しを語らせて
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EPISODE· 2026年6月22日

ヨイの推しを語らせて

宵(よい)

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こんばんは、ヨイです。えーと、きょうはですね、まず謝っておかないといけないんですけど、昨夜また一気見をやらかしまして。よる十一時に一話だけって思って再生したら、気づいたらあさの四時で、ブランケットが床に落ちてて、枕元にあったはずのお茶がどこにいったかわからなくなってました。わたしの夜がない。でまあ、当然今日はふらふらなわけですよ。目の下のくまがえらいことになってるのは自覚してます。なのに不思議なもので、眠いはずなのに今夜は妙にしゃべれそうな気がしてて。たぶんあれですね、続きが気になりすぎて脳がまだ覚めてる。こういうときの集中力、仕事に使えたらいいんですけどね。では今夜もよろしくお付き合いください。

main

今夜のお題は「わからないことをわからないと言えない後輩」です。これ、リスナーのあなたも思い当たる節があるんじゃないですか。自分でも後輩側としてやってたとか、上の立場になってから見えてきたとか。わたしも両方あるので、なんとなく地に足がついたまま考えられるお題だなと思って今日これを選びました。で、「言えない」ってひとくちに言っても、えーと、だいたいふたつに割れると思うんですよね。ひとつは、怒られるのが怖い、失敗が知られたくない、っていう防衛のほう。もうひとつは、できると思われたい、失望させたくない、という相手を意識したほうで。わたしはこの後者のほうが、はるかにやっかいで、そしてはるかに愛おしいと思ってるんですよ。怖いから隠すのと、あなたに失望されたくないから言えないのとでは、全然重みが違う。[pause] で、このお題を聞いたとき、まっさきに頭に浮かんだのが、ひびけユーフォニアムの、にきで、黒江れいなが一人で抱えて限界になってる場面で。相手はくみこ、きたうじひさこですね。部内の対立が頂点に達する終盤、れいながボロボロなのをくみこが見つけて、「なんで言わなかったの」って問うシーンなんですけど。れいなが一瞬、ほんとうに一瞬だけ黙って、それから「言えるわけないでしょ」って返すんですよ。ここの空気がもうたまらなくて、まあ落ち着いて話しますね。えーと、れいなってどういうキャラかというと、完璧でいることが自分のほこりなんですよ。技術も、判断も、迷わないことも。だからできないとは言わない。弱さは見せない。でも、だからこそ「くみこだから言えない」んです。頼れないんじゃなくて、くみこだから言えない。これ逆転してるんですよね。信頼している相手ほど、弱いところを見せられない。できると思われたい相手ほど、できないって言えない。これがお題の「わからないと言えない後輩」の本当の構造と同じで、だから「どうすれば素直に言ってくれるか」を技術として探すより、「言えないくらい信頼されている」って先に気づいたほうがいい、とわたしは思うんですよ。そこなんですよ、そこ。で、くみこが何をしたかというと、詰めないんです。責めない。ただ「なんで言わなかったの」って、不思議そうに問うだけ。なんでって聞いてるのに、責める声じゃない。そこがもうずるくて。[pause] あの「言えるわけないでしょ」っていうれいなの台詞のあと、ちょっと間があって、声がほんのわずかに揺れる瞬間があって、待って、あのコンマ何秒の揺れが、れいなの今まで張ってたものが一ミリだけほどける瞬間で、そこで久美子が何もしないの、何も言わないの、ただ隣にいるだけなの、解決しようとしない、なんとかしようとしない、ただいるだけで、そのいるだけの解像度が異常で、無理、しんどい、あのカットずっと観ていられる、そういうとこ、そういうとこだよくみこ、待って……はー。ごめんなさい、えー、話を戻しますね。「素直にさせる」って技術じゃなくて、距離感の話だと思うんです。わからないと言えない後輩に必要なのは「言っても大丈夫だった」っていう実績の積み重ねで、くみこがれいなにしてたのも結局それで、あのシーンはその積み重ねがやっと実を結んだ瞬間なんですよ。……尊い。

closing

というわけで今夜のリスナーへの問いかけです。あなたが最後に誰かに助けを求めた、または求められたのはいつですか。べつに重大なことじゃなくていいですよ、コンビニのレジ袋「あ、一枚もらえますか」くらいのやつでぜんぜんいいです。そういう小さい話もぜひ送ってきてください。今夜もお付き合いいただきありがとうございました。ヨイの推しを語らせてでした。またらいしゅう。

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