それ、本当ですか
それ、本当ですか
EPISODE· 2026年6月26日

それ、本当ですか

RIO

それ、本当ですか

TAP TO PLAY

このエピソードをシェア

SHARE
SCRIPT
opening

えーと、きょうわ、まあ、ちょっとむしあついですね。ぼく、さいきんカフェでしごとすることがおおくて、きのうもトウキョウのどこかのチェーンのカフェにいたんですけど、となりのひとが、あさごじにおきてノートにかいてるっていう話を、でかいこえでしてたんですよ。でかいこえで。ぼく、ヘッドフォンこしに全部きこえてた。まあ、それはいいんですけど。きょうはその話に近い話をします。朝型が正しいっていう空気、あるじゃないですか。じこけいはつほんをひらくと、せいこうしたひとの語りに、かならずといっていいほど、「わたしわ毎朝ごじにおきる」みたいなくだりがでてくる。あれって、本当のことをいってるんですかね。きょうわ、その話をします。ただし、けつろんわ、すぐいいません。

corner_1

まず、朝型がゆうしゅうで、いしきがたかくて、そういうイメージがなぜあるのか、っていうところからはじめたいんですけど、これわ、かんたんにいうと、「せいこうしたひとが朝型エピソードをかたる」から、「朝型だからせいこうした」にすりかわってるんですよ。そのすりかわりに、だれもつっこまない。データでみると、逆なんですよね。「朝型にかえたせいこうしゃ」よりも、「もともと朝型だったひとが、朝型のしゅうかんをかたっている」ケースのほうがはるかにおおい、というのが、クロノタイプ、つまりいでんてきな朝型・よるがた傾向の研究でわかってることで。クロノタイプわ、ある程度いでんし的にきまっていて、ライフスタイルでぜんぶかえられるわけじゃない、っていうのが現状のけんきゅうのまとめです。「朝型にかえられる」のわ、半分ほんとで、半分わ、まあ、むりです。[pause] で、せいこうしゃの自伝にでてくる「毎朝ごじ起き」の話ってなにかっていうと、あれわ、せいこうのりゆうじゃなくて、せいこうしたあとにかたられる「セイコウノモノガタリ」の一部なんですよ。よるがたでせいこうしたひとわ、その話をしない、あるいわ、させてもらえない。メディアがひろわない。そういう構造があるだけで。ぼく、がいしけいコンサルにいたとき、「毎朝ごじおき宣言」をする同僚がいたんですよ。まあ、たぶんあなたのまわりにも一人はいるとおもうんですけど。三週間くらいで、その話をしなくなりました。本人にきいてないし、きくつもりもなかった。いう必要もなかったので。べつに揶揄したいわけじゃなくて、ただ、「宣言」と「継続」のあいだには、おもいのほか距離がある、っていうことです。で、じゃあ、よるわなにもしなくていいのか、っていうと、そういう話でもなくて、ここからが本題です。

corner_2

よるやるといいことランキング、というのをきょうわやります。ただ、ランキングのきじゅんをさきにいっておくと、「きもちよくなれるから」じゃなくて、「にんちかがくや行動科学てきに、よるという時間帯とあいしょうがいいりゆうがあるもの」にしぼっています。気分の問題じゃなくて、しくみの問題として話したい。[pause] さんい。あすのタスクの「すてるものを決める」。ひとわ、ふつう朝に「今日なにをするか」を足しますよね。でも夜わ、ぜんとうぜんやが一日のつかれでひろうしていて、「けずる判断」が、逆にしやすくなる場合がある。やることをふやすんじゃなくて、やらないことをえらぶ、という判断をよるにしておくと、よくじつのじっこうりつがあがる、というデータがあります。ぼく、しゅっちょうのホテルのチェックアウトまえのよるに、よくじつのアジェンダを一個けすしゅうかんがあって、これがまあ、地味によく機能しています。会議で「この議題、今日いります?」ってその場できくより、前夜に一人できめるほうが、おどろくほどてがるに消せる。に位。インプットの「ねかせ」、よんでおわりにしない。すいみんちゅうの記憶こてい、いわゆるオフラインしょりは、本物のげんしょうです。ただし、「ねるまえにインプットすれば記憶される」っていう単純な話じゃなくて、感情的にひっかかったもの、未解決のままにしたものが、こていされやすい。つまり、答えをだしてしまうと、のこりにくい。ぼくがやっているのわ、きょうよんだもの・きいたものに対して、答えをださないまま、問いだけもってねる、という使い方で。「これってどういうことだろう」という状態で意図的に中断する。そうすると、よくじつの朝に、なにかがすこしかわっていることがある。答えがでるとわかぎらないけど、問いの解像度がたかくなる感じがします。いち位。じぶんへの「今日の採点」、ただし、てんすうをつけない。いわゆる日記・ふりかえりの話なんですけど、「よかったこと三つかく」系の、あのポジティブしんりがくてきな手法とわ、すこしちがいます。「よかったこと三つ」って、べんりなんですよ、かいてるがわにとって。かきやすいし、きもちよくなれるし、ふりかえった気になれる。でも、じぶんのこうどうパターンの認識精度があがるかというと、まあ、それは別の話です。ぼくがやっているのわ、「今日、じぶんが何をさけたか」を一行かくだけです。かいぎで発言をさけた、だれかへの返信をさけた、判断をさけた、それを一行。回避こうどうをきろくしていくと、自分の意思決定パターンのクセが、三週間くらいで、すこしずつみえてくる。メタにんちけんきゅうやじこモニタリングの効果として、この種のきろくわ、再現性がある。かいてて気持ちいいかというと、まあ、そうでもないですけど。

ending

きょうはふたつの話をしました。コーナーいちでは、朝型しんこうっていうのわ、ぶんかてきなバイアスと生存者バイアスがまざったもので、「朝型だからせいこうした」じゃなくて、「せいこうしたひとの朝型エピソードしかわたしたちの目にはいらない」という構造の話をしました。コーナーにでは、よるわ「たす」よりも「せいり・ねかせ・きろく」と相性がいい時間帯だ、という話をしました。それ、本当ですか。あなたが朝型にかえようとしているなら、それわ本当に自分の話ですか。それとも、誰かのせいこうたんを借りてきた話ですか。じぶんのクロノタイプがどのへんにあるのか、一度かくにんしてみるのも悪くないとおもいます。つぎかいわ、えーと、まあ、まだきめてないです。ではまた。

← PREV

エピソード

ARCHIVE

それ、本当ですか の他のエピソード