
深夜のひとりごと、聞いてもらえますか
灯(あかり)
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えーと、きょうわ、たいふうがくるらしいって、みなさんしってましたよね。わたしわ、しってて、でも、なんかこう、しらずしらずのうちにコンビニにたちよってたんですよ。いや、そなえをしようとおもったわけじゃなくて、なんか、あしがかってにうごいてたというか。で、かったのがですね、カップスープとかにくまんとか、そういう「いや、それ、ひじょうしょくじゃないよね」っていうものばかりで。[笑] じぶんでもわかってるんですよ、これ、べつにそなえになってないって。ただなんか、たいふうがくるってきいたとき、からだがはんのうして、あたたかいものをかいにいってしまった、それだけのはなしで。そとにでたとき、かぜわまだふつうだったんですよね。でも、くうきがね、ちょっとだけしめってて。そのしめりかたがなんか、ふだんのよるとちがうかんじがして、あー、たいふうのまえのよるって、こういうかんじだったよな、ってすこしだけおもった。なんかこう、せかいが「ちょっとまって」っていってくれてるみたいな、そんなよるだなって。それだけのはなしです。
さて、えーと、きょうわですね、おたよりが、なかったんですよ。[pause] うん、なかった。かくさずにいいますね、いちつも、なかった。でも、せめませんし、あせってもいないんですよ、わたしわ。そういうよるも、あると、ほんとうにおもってるので。それで、ちょっとだけじぶんのはなしをさせてもらうと、わたしもね、だれかにれんらくしようとして、なにもかけなくて、アプリをとじた、っていうよるが、なんかいかあるんですよ。いや、なんかいどころじゃないかもしれない。きもちわあるんですよ、おくりたい、っていうきもちが。でも、ことばにしようとしたとたん、あれ、これ、なんていったらいいんだろう、ってなって、そのまま、けがめんみえたまま、ねた、みたいな。おくれなかったことと、とどかなかったこと、おもうんですけど、これわたぶん、おなじよるのうらとおもてなんじゃないかな、って。おくろうとしたひとのよると、まってたかもしれないひとのよるわ、きっとおなじくらいしずかなんですよ。たいふうがくるよるって、なんか、そういう「ことばにならないもの」が、ふえるきがしていて。しんどいのか、ねむれないのか、ただしずかにしていたいのか、じぶんでもわからないまま、あかりのないへやでずっとすわってる、みたいなかんじ、あなたも、おぼえがないですか。わたしわあるんですよ、きょうもちょっとそうかもしれない。[pause] だれかにおくろうとして、おくれなかったことばが、きょうのよる、どこかのでんぱのなかをただよってるくらいのイメージで、まあ、どこかにはあるんじゃないかって、わたしわおもっていて。「なにもいえないよる」わ、なにもないよるじゃないと、わたしわおもっている。でも、それがせいかいかどうかわ、わからないですよ。ただ、そうかんじてるっていう、それだけのはなしで。たいふうがくると、みんなちょっとだけ「そとにでなくていいりゆう」ができますよね。きょうわそれでいい。おくしんしなくていい。へんじしなくていい。まあ、そういうひもありますよね。
えー、きいてくれて、ありがとうございます。おおげさにいうきもないんですけど、こんなよるにここにいてくれてるっていうのが、ちょっとだけ、うれしい。たいふうがくるなら、まど、しめておいてくださいね。それだけ。それだけで、いいです。そういえば、たいふうがさったあとの、あのよにもしずかなあさって、あなたわどうすごしますか。こたえなくていいですよ、ただのとい、です。むりしなくていいですよ、ほんとに。ここわ、「ふかよのひとりごと、きいてもらえますか」でした。
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