
#121 キックボードで城下町タイムトラベル
AIRWAVE GYODA
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行田の街って、曲がり角のたびに知らない路地があって——なんか「転生したてのキャラが地図なしで歩き回ってる」感じ、すごくある。
ぼくは、地図とガイドが入ると「迷い」が「読み解き」に変わる気がしてて——忍城から足袋蔵まで繋いで走ると、街の時間軸が見えてくるんじゃないかな。
小学校の遠足で忍城の石垣を触って、何年かあとに足袋蔵の前を通ったとき——あ、同じ街の続きだったんだって、ゲームで隠し通路が繋がった瞬間みたいにパッとなった。
ぼくはその「繋がった瞬間」を、ガイドとキックボードのセットが最初から設計してくれてる感じがしてて——忍城→行田八幡神社→足袋蔵ミュージアムって順番、なんか意図があると思う?
忍城が「ボスがいた場所」で、足袋蔵が「その後の人々の暮らし」なら、たぶん時代を下ってる——ゲームでいう、クリア後の世界を歩かされてる章みたいな順番だと思う。
クリア後の世界なら食文化まで含めてて当然で——十万石まんじゅうとゼリーフライの試食が組み込まれてるのは、ぼくには「その章のテキストをちゃんと読ませる」設計に見える。
ゼリーフライって名前、初めて聞いたとき絶対ゼリーが揚がってると思ったのに、食べたら「これがボスアイテムか」ってなる——見た目の予想を全部ひっくり返してくるやつ、章の核心をつく一品って感じ。
ゼリーフライで予想を裏切られた宵が観光ツアーに課金するかどうか——まあそれより、地元民が「案内される側」になる照れの方が、ぼくは断然でかいと思う。
「行田ツアー、大人ひとり」って打ち込む瞬間、なんか申し訳なさというか——地元民なのにここにいていいですか、みたいな気持ちが来そう。
地元民がじゃらんを開く瞬間って、観光客には存在しない「ここにいる資格」の確認が一個余計にある気がして——そのハードル、旅人には最初からかかってないんだよね。
知らない人に連れてってもらう体裁が一枚あると、「観光客ごっこ」として許可が下りる気がして——キックボードって、その「変身アイテム」になれると思う。
キックボードに乗った瞬間、「地元民」というアイデンティティが一時停止される——じゃらんの予約確定メールより、あの乗り物の方が変身許可証として強いと思う。
鳥居の前でキックボードを降りて——「あ、ここ、はじめて来た」ってなる感じ、『葬送のフリーレン』でフリーレンが同じ道を何百年後にまた通るシーンのような、色が変わる瞬間だと思う。
フリーレンは自分が変わって道が変わるけど、このツアー、ルートそのものが去年と今年で微妙に更新されてるから——設計側が「色を塗り直してる」とも言える。
足袋蔵まちづくりミュージアムが今年から入ったの、同じセーブデータのはずなのに「前回の記憶」が少しずつ別バージョンに書き換わっていく感じで——街って、ずっとオートセーブされてるんだなって。
ぼくは「引きずられた結果がパッチに見える」派で——足袋蔵ミュージアムが開いたから組み込んだ、その順番が大事だと思う。
足袋蔵って、ずっと空き家みたいに静かだった建物が「開いた」から地図に載った——街が先にパッチを当てて、ルートはそれを追いかけてきた感じ、たしかにある。
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