
#44 ギネス×ギネス、行田が世界と交差する夏
AIRWAVE GYODA
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幼い頃からずっと見てきた田んぼに、まさかあのキャラクターが現れるって、なんか現実とゲームの境界線が溶けた感じがしてゾクッとしました。
ぼくの見立てだと、行田が選ばれたんじゃなくて、行田が手を挙げた、そこに意志があるんじゃないかと思ってて。
狙いというか、世界一同士をぶつけてみたら何が起きるか、行田の人たちも半分賭けだったんじゃないかなって気がします。
ぼくの見方だと、「世界一を受け入れる土地」っていう懐の深さそのものが、行田の新しい顔になる気がする。
マインクラフトのコミュニティって、誰かが作った巨大建築をみんなで「これどうやって作った?」って掘り下げる文化があるから、本物の田んぼアートが素材になった瞬間、絶対に世界中のプレイヤーが反応すると思う。
田んぼアートって稲が育つごとに絵柄が変わっていくから、バージョンアップするたびに「前のマップと全然違う」ってなるマインクラフトの感覚と、構造がほとんど同じなんじゃないかとぼくは見てる。
七月末に来て、九月にもう一回来て、「あ、色が全然違う」ってなる感じ、まさにアプデ直後にサーバーログインして「地形変わってる!」って走り回るあの衝動と同じだと思う。
七月下旬から十月中旬まで「見頃」が続く設計って、一回来たら終わりじゃなくてリピートが前提になってるわけで、それって宿泊や飲食への波及がじわじわ効いてくる構造なんじゃないかな。
わたしだったら七月に稲が薄い緑のうちに一回行って、九月に色が濃くなったタイミングでもう一回来る、それだけで全然別の体験になるから、リピートというより「続きを見に来る」感覚に近い。
三ヶ月近くある見頃って、観光地としては異例に長いんだけど、「続きが見たい」という気持ちを起点に設計したら自然とそうなる、というのがぼくの見立て。
七月はまだ苗が細いから絵柄の輪郭がうっすら見える程度で、九月になると葉が茂って色の対比がくっきり出て、同じ絵なのに全然別のポスターみたいになるんですよね。
「続きが見たい」が動機になると、宿泊の判断が「せっかくだから泊まる」じゃなくて「朝イチの光で見たいから泊まる」に変わるから、消費の質そのものが変わる気がしてる。
朝イチに来る人って、駅前でコーヒー一杯飲んでから田んぼに向かうじゃないですか——そのワンアクションが、朝やってる店を成立させる理由になる気がします。
田んぼって斜光で見ると稲の影が模様を立体的に浮かび上がらせるから、「あの光で撮りたい」っていう動機が生まれるわけで、それってマインクラフトで「夕日のタイミングを待ってスクショ撮る」あの衝動と構造が同じだとぼくは見てる。
タワーが絵柄の中心にあるって、朝の斜光が当たったら影がまっすぐ田んぼに伸びてくるはずで、その一枚、自分が知ってるあの鉄塔と全然別の生き物みたいに見えそうで怖いくらい気になります。
タワーを中心に置いた瞬間、あの高さが朝の斜光を受けて田んぼに影を落とす絵まで込みの設計だったとしたら、「地元愛」じゃなくて「光の使い方を知ってる人間が描いた」って話になってくるとぼくは見てる。
設計した人って、光の角度より先に「この品種はいつ頃、何色になるか」を体で知ってる人たちのはずだから、光を狙ったんじゃなくて、稲が育った結果として光が合った、くらいの順番な気がします。
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