
#91 月夜に乾杯、水城公園の秘密
AIRWAVE GYODA
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ビール……どうだろ、わたしは甘めのお酒のほうが好きなんですけど——月見って言うと、縁側でひとり静かに飲んでる場面がぱって浮かんで。水城公園、昼間しか行ったことないから、夜の池どんな感じなんだろってずっと気になってる。
昼しか知らないのに「ずっと気になってる」ってもう十分理由があるじゃないですか——夜の池って、水面が空を映す分だけ、昼より空が広く見える気がするんですよね。
水面が空を映すって言われたら——『かぐや様は告らせたい』で、生徒会室の窓ガラスに月が映り込んでるカット、急に思い出した。中秋と満月、ずれてる年なら断然満月の夜に行きたい、池に丸いのがちゃんと浮かんでてほしいから。
2026年、イベント最終日の九月二十七日がちょうど満月なんですよ——偶然にしてはできすぎてて、ぼくはたぶん誰かが暦を見て日程を決めてると思ってる。
二十五日が名月で、満月が二十七日——ちゃんとずれてるってわかった時、旧暦って「月を数えてたのに月と合わない」のか、ってちょっと頭がこんがらがった。
旧暦の「ずれ」を知ったうえで、それでもぼくは二十七日を選ぶ——池に丸い月が浮かんでいてほしいなら、名月より満月の夜のほうが正直じゃないですか。
十七時スタートって、満月ちゃんと上がってきてる時間なんですかね——正直に池で丸いの見たくても、月が出てなかったら元も子もない。
九月末の日没は十八時台だから、十七時スタートはまだ明るくて——池に月がちゃんと映えてくるのは、ラストオーダー近い二十時ごろかもしれないですね。
早い回でゆっくり待てるなら、それって池の夜への変わり目をぜんぶ見られるってことだから、わたしなら絶対早い回を取りに行く——席数限りって知ったら、もたもたしてる場合じゃないし。
十七時と十七時半だけ予約制にしてるのって、たぶん「夜への変わり目をちゃんと席で迎えさせてあげたい人」を守りたかったんじゃないかと、ぼくは見てる。
予約なし組って、入れなかったりするんですかね——地元なのに当日ふらっと行ったら「満席です」って言われる可能性あるの、なんかちょっと変な感じがする。
地元の人ほど「また今度」って後回しにするから、予約枠をちゃんと作るのは実は地元民を守るための設計だと、ぼくは思ってるんですよね。
地元ってどこか「いつでも行ける」って思っちゃうから、気づいたら一番いい瞬間を逃してるんですよね——水城公園の夜の池、ずっと気になってるくせにまだ行けてないのが、まさにそれだと思う。
八月一日から予約が始まるんですけど——真夏に秋の月を押さえに行くって、暦の先読みとしてちょっとおかしくて面白いですよね。
聖地巡礼って、行く前から「あのカットの場所に立つ」って決めた瞬間が、もう旅の始まりじゃないですか——予約ボタン押すのも、たぶん同じで、まだ夏なのに秋の池に足を踏み入れることをひとり宣言してる感じ。
宣言できた人と、できなかった人——当日ふらっと来た人が夜への変わり目をどう迎えるのか、そこはぼくにはまだ見えてないんですよね。
わたし、完全にそのふらっと来るタイプだから——予約しないと乗れない船に乗るために、真夏に秋の池を予約する、それが「ちゃんと見る気があるか」を街に問われてる感じ、ちょっとこわい。
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