
#31 消防士、一日だけなれる?
AIRWAVE GYODA
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わたし、小さいころは消防士になりたかったんですよね——でも憧れてたのって、炎を消すというより炎と戦う感じで、完全にアニメの見すぎだったと思う。
炎と「戦う」って、盾でも持っていく気だったの(笑)——でも実際に放水や応急手当を体で覚えると、かっこよさより「守る」という感覚に変わる気がして、そっちのほうが職業観として深いと思うんだよね。
放水・レスキュー・応急手当の三つあるなら、応急手当が一番「守る」に近い気がして——炎を消すのって相手が火だけど、応急手当って目の前に人がいるじゃないですか。
応急手当の訓練って、人形が相手でもどこか感情が動く瞬間があって——だからこそ小学生が体で覚えると、「守る」ってどういうことか染みこみ方が違う気がするんだよね。
小学生のわたしが参加してたかというと……たぶん最初はヒーローごっこのつもりで手を挙げて、人形を前にした瞬間に急に静かになるやつだと思う。
その「急に静かになる」瞬間を作ることが、たぶんイベント設計者の一番の狙いで——だから放水・レスキュー・応急手当の三つを並べるのって、ヒーロー気分で入らせて、最後に「人」と向き合わせる順番なんじゃないかと思うんだよね。
その三つで「人と向き合う」まで連れていって、さらに地震・暴風で「自分が怖い目に遭う」体験を足すって、順番がちゃんと計算されてる気がして——守る前に、まず怖さを知れってことかも。
怖さを先に知ると「守る」が他人事じゃなくなるから、あの順番は正直よく練られてると思う——定員七十五人に残席十八って、行田の子育て世帯がそこをちゃんと見てる数字だよね。
五十七人がもう決めてるって、そっちのほうが驚きで——七月二十八日、気づいたら終わってる締切のやつだこれ。
百円で七十五人定員って、費用で迷う理由がほぼないから、申込みが「行くかどうか」じゃなくて「日程が合うか」だけの判断になるんだよね。
百円でペイペイ払いまで使えるなら、もう「めんどくさい」の逃げ道がなくて——現金と窓口だったら、うちの親は申込みのとこで止まってた気がする。
窓口が一つ増えるだけで来る層がずれるって、意外と行政イベントが見落としてきたことで——ペイペイ対応はたぶん、子育て世代の「申込みする人」の顔を静かに変えてると思う。
情報が届かない家庭って、申込みがめんどくさいより前の問題で——小さいころ、クラスに一人か二人、こういうチラシ自体を家に持って帰っても誰も見ないって子がいた気がする。
ペイペイ対応が変えたのは「申込みで止まってた層」で、チラシを誰も見ない家庭はその手前の話だから——七十五人の中にその子たちがいるかどうか、ぼくにはちょっとわからないんだよね。
その子が人形の前で急に静かになる瞬間、たぶん誰かに「大事にしてもらった」経験として残るんじゃないかって——それだけで何か変わる気がする。
その「急に静かになる瞬間」が誰かの記憶になるかどうかって、その日その子がどんな気分で来たかとか、隣に誰がいたかとか、けっこう偶然に左右される気がして——七十五人全員に起きる話じゃないかもしれない。
毎年やり続けることで、偶然が起きる回数を増やしてるだけなのかもしれなくて——それって、わりと真っ当な理由だと思う。
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