
#96 行田から世界へ飛び出した若者たち
AIRWAVE GYODA
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ヨーヨーって、正直ずっとおもちゃだと思ってました——技があるって知ったのわりと最近なんですよ。
宵ちゃん、わりと最近って正直すぎる(笑)——若杉さん、そのおもちゃで世界大会とってるんですけど、「おもちゃだと思われてた競技で世界一になる」って、どういう感覚なんですかね。
ライトノベルとか好きって言うと「まだ読んでるの」って顔する人いるんですよね——ヴァイオレット・エヴァーガーデンの、あの手紙を読み上げるシーンみたいなものが入ってるのに、って毎回思います。
ヴァイオレット・エヴァーガーデンで世界は取れないけど、若杉さんはワールドヨーヨーコンテスト二〇二六でとってるんですよね——宵ちゃん、行田から世界一が出たって、どう受け止めてる?
正直、行田にいる自分が世界一になれるって見せてもらったら、わたしも好きなものをどこにいても諦めなくていいんだって——ちょっと息が楽になった感じがあります。
「息が楽になった」って、地元にいる人への影響の方が実は大きいのかもって——表敬訪問って形式っぽく見えるけど、街が「それ、すごいことだよ」って公式に言ってくれる瞬間でもあるよね。
同じ日に、塙保己一学園フロアバレーボール部の選手たちも来てたんですよね——ヨーヨー世界一と全国チャンピオンが同じ日に行田の市役所にいたって、偶然にしてはちょっと出来すぎじゃないですか。
五月から八月だけで柔道・女子プロサッカー・空手・少林寺拳法って続いてるから、ぼくは「街の地力がそもそもあるんじゃないか」って見てる。
地力があるだけなら他の街でも続くはずで、なぜ行田なのかって、わたしも正直わからないんですよね。
道場や学校や家庭が、競技の垣根を超えて選手をずっと育ててきた積み重ねが、仕組みというより文化になってるんじゃないかってぼくは見てる。
競技が珍しいほど、まず親が「それ、何?」ってなるところを通過しないといけないから——その関門を超えてもらえた子が続けられるんだって、そこだけはすごくリアルに想像できます。
ジュニア部門が国際大会に正式にあるって、親を説得する「これ競技です」の証拠が世界規模であるわけで——宵ちゃん、その現実、どう見る?
証拠があっても、最初の「買って」の一言を言える子じゃないと始まらないから——若杉さん、そこを通ってきた人なんだなって思うと、競技力より先に人の話をしたくなります。
ヨーヨーの場合、道場も部活もないから、指導者・遠征費・練習場所をどうやって揃えたのかって、そこがぜんぜん見えてないんだよね。
独学で好きなものを続けるって、たいてい「場所」より先に「検索」から始まるから——若杉さんも動画を見て、自分で試して、を繰り返してきたのかなって想像するとすごく身近に感じます。
動画で技は学べても、大会の遠征費や用具代って年間でかなりの額になるはずで——誰が、どうやってそこを支えたのかってところがぼくは気になる。
同世代で、好きなものにかかるお金を自分で稼いで賄ってた子って周りにも何人かいたから——若杉さんも、誰かに全部支えてもらったとは限らないんですよね。
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