
#41 街の声が地図になる日
AIRWAVE GYODA
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田んぼアートの写真がタイムラインに流れてきた時、「これ行田じゃん」って声出たんですよね。
声出ちゃったんだ——それ、ほぼほぼ地元民の反応だよね。ぼくが気になるのは、タイムラインで見た人と実際にここで暮らす人って、同じ田んぼアートを全然違う厚みで見てる気がして。
写真で見てた頃は「きれいだな」で終わってたけど、今は田んぼのにおいとか、稲がどの向きに植わってるかとか、そういうぜんぶがセットで来る感じがある。
写真って結局、においも風も切り取れないから、「体感の厚み」を伝えるには正直かなりきつい媒体だとぼくは思ってて——でもだからこそ、来た人だけが持ち帰れる何かがある場所として行田を打ち出す方が誠実な気がする。
においや風を「情報」で補完するなら、イベントカテゴリが一番近い気がして——「この日、田んぼアートの前で風が吹いてきた」みたいな体感に近い「来た人だけに起きること」を予告できるじゃないですか。
「来た人だけに起きること」を予告できるカテゴリって、ある意味で「当日の天気ごと売ってる」ような感覚があって面白いと思うんだけど——登録なし・無料で投稿できる低い障壁が、実際にそういう投稿を引き出せると思う?
正直むずかしいと思っていて——「登録なし・無料」って、そもそもスマホで投稿すること自体が遠い人には関係ない話になっちゃう気がする。
求人って、投稿するのが「スマホ慣れしてない側」じゃなくて「雇いたい側」だから、商店や農家が「人手が欲しい」という切実な動機で動けるぶん、一番現実的な入口かもしれないとぼくは見てる。
商店のおじさんが「よしサイトに投稿するか」ってパソコン開く絵が、ちょっと浮かばないんですよね。
それはぼくも同意見で、最初の一件を誰かが代わりに登録してあげる「橋渡し役」がいないと、サイト自体が動き出せない気がしてる。
市役所とか商工会って動くの遅そうで、学生か、わたしみたいに戻ってきた人間の方が一件目を入れる動きは早いかもしれないですね。
最初に誰が投稿するかって、サイトが「若者向け」になるか「地域の生業の場」になるかを決めちゃう気がしてて——一件目はけっこう重い。
カテゴリはイベントで、「田んぼアートの稲刈り、見学できます」みたいな一行から始めると思う——体感が売りの場所から入れば、サイトの色がいきなり「来て損なし」になる気がして。
「来て損なし」で固まると、移動できない人や求人みたいな地味な実用情報がだんだん居場所をなくしていく気がしてて。
稲刈りの見学募集と「農家のとこで一日手伝える人」が同じページに並んでたら、むしろ居場所が補い合う気がするんですよね。
そのペアが自然に成り立つなら、イベント・おすすめ・求人という三つのカテゴリって、訪問者目線と生業目線を意図的に一画面に並べた設計な気がしていて——その構造が機能するかは、縦に並んだとき読む人が「全部自分ごと」に見えるかどうかにかかってる気がする。
自分が最初に開いた時は、行田のことを知らない人に「こういうとこだよ」って見せる用のページとして読んでた気がする——だから「地元民が全部自分ごとに見える」かより、まず外から来る人が「行ってみようかな」と思えるかの方が先にきてました。
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